映像 Video
ビデオの基礎

☆水平解像度(走査線数)

ご家庭で使われいるテレビの解像度(横軸の表示数)は、525TV本
VHSビデオは240TV本
S−VHSビデオは400TV本
DVDは500TV本以上

そして、ハイビジョン対応の液晶TV・プラズマTVなどは1125TV本の解像度です。
役者さんの化粧まで分かる画質になっています。

☆TVの表示方式

一秒の映像を作るのに30枚(30フレーム)の画を使います。
1秒間に30フレーム必要で、1枚の画には2フィールド
の格子状の画が使われるからです。※一フレーム=2フィールド
このような表示方式をインターレース方式(飛び越し走査)と言います。
(仕事の中ではあまり使う必要の無い言葉ですが)

パソコンの表示方式は少し違って、一回の走査で一枚の画を表示しています。
コレをノンインターレース(順次走査)といい、最近ではプログレッシブと呼ぶ事が多いですね。
インターレース方式でパソコンの文字を表示させようとすると、ちらつきが出ます。

人間の目は残像効果があり、一秒に30枚程度の画像表示で全然分からないのです。
それこそ、映画のフィルムは一秒間に24枚しか使っていません。
コインを2枚滑らせて三枚に見えるのが残像効果の例とでもいいましょうか・・・


☆ビデオ信号

NTSC・PAL・SECAMなどのフォーマット(規格)があり、国により決まっています。
日本は【NTSC】(National Television System Committee)です。
日本、米国、カナダ、中南米くらいでしか使われていません。

PAL方式の採用地域が多く、フランスを除くヨーロッパ諸国,アジア諸国,アフリカ諸国で使われ
NTSC方式の欠点を補うように作られた記録方式です。
他にSECAM方式、フランスと,東ヨーロッパ,中東,アフリカの共産圏で利用
政治的な関係が方式の違いを生み出したとも言われています。



☆ビデオカメラ

右一番上写真(家庭用ハンディカム)
\50,000〜\150,000
miniDVのテープを使用します。

最近ロケ撮影している一般的な業務機は次のデジタルハンディカム
スタンダードDVテープ対応(高画質記録対応)
\200,000〜\350,000

一番下の肩に担ぐタイプはDVCAMタイプ
もちろん記録画質はかなり綺麗です。
レンズの大きさも手伝ってますが、テープ記録フォーマットも違います。
\500,000〜\4,000,000
綺麗に撮影するには相当な知識が必要です。



画質比較

・VHS・・・・・・50点
・S−VHS・・・・60点
・miniDV・・・75点
・DVD・・・・・・80点
・DVCAM・・・・95点
・HDDVD・・・・95点
・ブルーレイ・・・・95点
・BETACAM・100点

※上記比較は個人的視点からの評価です。
 ご覧になるモニター(TV)により差が無く映る場合も考えられますので・・



どんな仕事??

近年は何事も映像が無いと、説得力に欠けるような風潮がありますね。
事故やスクープなども最近の人は映像のインパクトを求めていませんか・・・
そうなると撮る側もそりゃもう必死なおもいです。


・放送局・報道・ロケ取材している撮影クルー
・収録している映像を調整・スイッチング(切り替え)しているビデオエンジニア
・劇場などで発表会やコンサートのカメラマン
・披露宴・パーティーの撮影
・上記全てに関わる最終的な編集・テロップ入れ・MA(音声加工)作業
などなど

視聴者・お客さんに伝わる映像作りに日々頭を悩ませているのです。


ビデオ用語(一例)

・グレースケールボード・・・複数のカメラを使用する場合、色を合わせる為に調整時に使用するボード

・カラーバー・・・・・・・・モニター調整に使用する色見本映像(TV放送終了時などに見ることが出来ます)


・コンポジット・・・・・・・映像信号と輝度信号がミックスされた信号。一本でモニターなどに移せます。
              信号がセパレートされていない分、画質は劣化します。

・コンポーネント・・・・・・RGBそれぞれの信号で入出力するため、画質劣化が有りません。

・ノンリニア編集・・・・・・非破壊編集。元の画像・信号を加工しないで仮想領域に編集結果を反映します。
              大切な素材を損なわない利点があります。
              作業的にはデータとして取り込んでしまいますので、加工ややり直し処理のスピードが
              格段に早く出来ます。

・チルト・・・・・・・・・・カメラを上下に操作する動作

・パン・・・・・・・・・・・カメラを左右に操作する動作

・ホワイトバランス・・・・・デジタルカメラでも選択したりしますが、電球・蛍光灯・太陽・曇り空など
              どんな明かりの場所で撮影するかによって、そのたびに調整が必要です。
              調整しないと、赤みや青みの強い映像になります。

・同期・・・・・・・・・・・映像信号の記録タイミングを取る為に使用する制御信号
              VTRを2台使用したり、撮影機材が違ったりしても、編集処理で
              つなぎ目が乱れる(ドロップフレーム)などを起こさない為。